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鉄剤注射にリスク ランナー過剰摂取 勝利至上主義に警鐘 日本陸連、対策着手

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大学の駅伝出場選手らに聞いた鉄剤注射経験の有無
大学の駅伝出場選手らに聞いた鉄剤注射経験の有無

 日本陸上競技連盟が陸上の長距離界で中高生らの貧血対策に有効とされてきた「鉄剤注射」の不適切な使用の根絶に乗り出す。鉄分の過剰摂取が体に悪影響を及ぼす恐れがあるためで、17日の日本陸連理事会で尾県貢専務理事は「健康、倫理的に問題がある」と指摘した。20日には中学、高校、大学、実業団の団体を集め、初めて鉄剤注射に関する協議会を開き、血液検査結果の提出を含めた実効性のある対策に着手する。

 「先生から『ビタミン剤と鉄分を少し点滴から入れるだけ』『医師とも相談しており何の問題もない』と言われ、何も考えずに打ち続けていた」。既に現役を退いた20代前半の女性は、取材にこう打ち明けた。地方都市の高校に在学した3年間、貧血でないのに、監督の指示で毎月、鉄剤注射をしていた。普段は毎月1回、大きな試合前になると週1回程度。主力選手は地元の医療機関に連れて行かれたという。卒業後に注射をやめると、「…

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