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記者のこだわり

母親殺害 被告が記者に告白…ある介護殺人の記録

木内よしさん=2013年4月29日撮影(遺族提供)

 明け方、ベッドに横たわる母の首を確かめたあと、顔や体を見ないようにして両手で絞めた。そのあと、母の姿が見えないようにふすまを少し閉じ、近くの店で酒とつまみを買った……。茨城県石岡市で2018年2月、認知症の母親を自宅で絞殺したとして無職の男が殺人容疑で逮捕された。男は起訴後、水戸市内の拘置所(水戸拘置支所)で面会した私に、殺害の状況や事件に至る経緯を語った。男は母親と兄と3人暮らしで、現場の自宅からは兄の遺体も見つかった。事件前に餓死したとみられ、男は「気づかなかった」と言う。被告や同居する家族を幾重にも取り巻く「孤立」が、計12回の面会で浮かんだ。その後の公判も傍聴した。【加藤栄/水戸支局】

 「出遅れた……」。18年2月26日。茨城県警担当だった私は水戸市の県警本部にいて、苦いものがこみ上げてきた。民放が正午前のニュースで、ヘリコプターからの空撮映像とともに事件を報じた。石岡市で同日早朝、中年の男が「母親を殺した」と自首し、自宅から母親だけではなく、兄の遺体も見つかったという。

 裏を取るために捜査1課の部屋に急いだ。

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