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余録

幕末の激動期から明治に活躍した英国の外交官アーネスト・サトウは…

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 幕末の激動期から明治に活躍した英国の外交官アーネスト・サトウは英語による日本の旅行ガイドも編んでいる。「明治日本旅行案内」と邦訳された同書は35回に及ぶ日本国内旅行の体験などをもとに記された▲地域別のページ数を多い順に並べると「東京」「京都」「日光」「箱根」「富士山」「鎌倉・江ノ島」「奈良」……今の外国人が訪れる場所と変わらないのに驚かされる。もちろん「大阪」「伊勢神宮」などにもページを割いている▲近年、外国人観光客に人気の京都の伏見稲荷大社も詳しく紹介し、「無数の『赤い鳥居』をくぐって」のお山めぐりを推奨していた(内田宗治(うちだ・むねはる)著「外国人が見た日本」中公新書)。21世紀を先取りしていたサトウの旅ガイドである▲今年の訪日外国人数が3000万人を突破したという。初めて1000万人を超えたのが5年前、それがたちまち3倍となる急伸だ。関西空港閉鎖などで落ち込んだ客足もすぐに回復、年末には3100万人を超える見通しとなった▲いきおい人気観光スポットは人であふれ、渋滞やゴミ処理に住民は悲鳴をあげる。観光地の受け入れ能力を超える客が殺到する「オーバーツーリズム」である。欧州で住民の抗議激化が報じられるなか、日本でも人ごとでなくなった▲政府は2020年の訪日客4000万人を目標に掲げるが、今年の台風では訪日客への災害情報提供も十分できていないことが分かった。これ以上の後手後手は許されぬ「おもてなし」のほころびである。

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