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先週、内閣府の景気動向指数研究会が開かれ、現在の景気拡大局面が、戦後の高度成長期の「いざなぎ景気」を抜いたことが確認された。このままだと、来年1月には2002年から6年1カ月続いた「いざなみ景気」を超えて戦後最長になるという。しかしながら、多くの国民の実感は、生活は豊かになってはいないというものだろう。1人当たりの実質所得が伸び悩んでいるからだ。何かおかしい。
おかしいのは「経済成長」と「景気回復」を混同しているからだ。「経済成長」で大事なのはどれだけ高い成長率を実現できるかで、期間の長さはその次にくる話だ。そして「景気回復」では、どれだけ速やかに不況から回復するかが大事だ。世界大恐慌から速やかに回復するために財政や金融政策が必要だとしたのがケインズ経済学だった。
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