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ニッポンの食卓

第5部 未来へ/4 次代に残したい、在来作物

宝谷カブを手に「未来に残していきたいという思いしかなかった」と語る畑山丑之助さん=山形県鶴岡市宝谷で

 ●慎重に種選び

 「種を残すのにふさわしいのは、弓なりになっていて、付け根がくびれているもの」。山形県鶴岡市で農業を営む畑山丑之助(うしのすけ)さん(88)が、収穫した「宝谷(ほうや)カブ」を見せてくれた。青首で、長さは20センチほど。生で食べると大根のように少し辛みがあるが、煮ると甘くて、食感はジャガイモのよう。市街地から車で約30分の、山深い宝谷地区で昔から栽培されてきた在来作物だ。

 地元住民によって記された「宝谷史」によると、江戸時代の天保年間(1830~44年)には既に作られていた。伝統的な焼き畑農業で、田んぼのあぜの斜面で栽培している。平地は雨が降った時に水がたまり、土が乾きにくいため焼き畑に適さないからだ。毎年8月に小さな黒い種をまき、収穫は雪が降る前の11月末から12月初めのころ。収穫量は天候の影響などで毎年変わり、大量生産は難しい。

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