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師走の都大路に熱い戦いを繰り広げる女子第30回・男子第69回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社、日本陸連、全国高体連など主催)の開会式が22日、京都市右京区のハンナリーズアリーナであった。女子・立命館宇治(府代表)、京都光華(近畿地区代表)と男子・洛南(府代表)の府勢3校は目前に迫ったレースに向けて決意を新たにした。【矢倉健次】
立命館宇治の選手たちは、全国で2校だけとなった第1回大会からの30年連続出場を開会式で表彰され、終始笑顔を見せながらも適度な緊張感を漂わせた。唯一の3年で3区(3キロ)を任される高橋栞奈(かんな)選手は「初めての都大路で今までやってきたことを全て出し切りたい。重要な中盤の区間なので、気持ちで走る姿を下級生に見てもらいたい」と決意を話した。荻野由信監督(70)は「前半でうまく流れに乗れれば入賞(8位以内)や昨年の4位以上も狙える。もちろん目標は優勝です」と余裕の表情で話した。
会場のアリーナから学校まで約300メートルしか離れていない京都光華の選手たちは、近くて遠かった道のりを確かめるように会場入り。勝負どころの2区(4・0975キロ)に出場予定の木下茜選手(3年)は「けがや体調不良のメンバーもなく、最後の1週間もいい雰囲気で練習ができた。目標の20位以内を必ず達成したい」と自信の表情を浮かべた。塚田佳孝監督(63)は「スタート直後とフィニッシュ直前に学校の前を通るので恥ずかしい走りはできない。選手は皆応援を楽しみにしているので、力に変えてくれると思う。1時間10分を切りたい」と期待を語った。
2年連続入賞の後の昨年、選手の急な体調不良のアクシデントに見舞われ45位に終わった雪辱を期す洛南の選手たちは決意を胸に秘め式に参加した。高校長距離界を代表する選手たちが競う最長の1区(10キロ)を走る三浦龍司選手(2年)は「29分20秒を切って区間賞を狙いたい。調子はいつも通り。長い上りが終わった後の最後の下りがきついと聞いているので、そこが勝負と思う」と意欲的。奥村隆太郎監督(32)は「府高校記録の2時間4分18秒を超える3分台でフィニッシュできれば、目標の3位やその上も狙える」と話した。
大会は西京極陸上競技場を発着点として5区間21・0975キロの女子が午前10時20分に、7区間42・195キロの男子が午後0時半にスタートする。
◆過去10年間の府勢の成績◆
年 【女子】 【男子】
2008 <3>立命館宇治 1時間 7分49秒 (47)京都外大西 2時間14分 4秒
(22)京都光華 1時間10分49秒
2009 (17)立命館宇治 1時間11分47秒 (19)洛南 2時間 8分 0秒
2010 <6>立命館宇治 1時間 8分59秒 (11)洛南 2時間 7分 8秒
2011 <5>立命館宇治 1時間 8分29秒 (18)洛南 2時間 8分18秒
2012 <1>立命館宇治 1時間 7分22秒 (35)桂 2時間10分52秒
2013 <4>立命館宇治 1時間 7分55秒 (18)洛南 2時間 7分 9秒
(33)桂 1時間12分 4秒
2014 <2>立命館宇治 1時間 7分34秒 (39)京都外大西 2時間 9分50秒
2015 (12)立命館宇治 1時間 9分48秒 <6>洛南 2時間 4分18秒
(37)京都外大西 1時間12分 0秒 (32)桂 2時間 7分43秒
2016 (9)立命館宇治 1時間 9分23秒 <8>洛南 2時間 6分10秒
2017 <4>立命館宇治 1時間 8分30秒 (45)洛南 2時間14分 5秒
※()数字は順位、<>は入賞
〔京都版〕
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