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時代の風

相次ぐ組織の不祥事 漂流する個人の倫理観=小倉和夫・青山学院大学特別招聘教授

小倉和夫・青山学院大学特別招聘教授=宮武祐希撮影

 公文書の改ざんがあるかと思えば、障害者雇用数の人為的な操作がある--。相次ぐ行政機関の不祥事は、目を覆うばかりだ。しかも、倫理問題は官庁に限らない。大企業における検査データの改ざん、ずさんな労務管理、不当な役員報酬といった社会倫理に反する行為もまた目に余る。

 これに対して、綱紀粛正、規則の見直し、コーポレートガバナンス(企業統治)の強化などが議論されているが、問題はもっと根深い。なぜなら、そうしたごまかしをしてきた組織の中にいた各個人は「いかなる倫理観を持っていたのか」が厳しく問われねばならないからだ。役員や職員は、なぜ黙っていたのだろうか。組織の論理や慣行と、個人の倫理観との相克の問題があるのではないか。

 ここで、次元は若干違うとはいえ、ある意味では類似の、組織の論理と個人の倫理観の関係、そして「組織の論理」への「個人の抵抗」ともいえる歴史的事例を想起する必要がある。

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