メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

今週の本棚

張競・評 『エドゥアール・マネ 西洋絵画史の革命』=三浦篤・著

 (角川選書・2160円)

画家を通し美術史を照射

 伝記を思わせる書名だが、その内容はマネの生涯と作品世界の紹介にとどまらない。マネの創作活動を通して、古典から現代にいたるまでの西洋美術の流れと、美術作品がなぜこのような構図や形態や色彩になっているかが、イメージの歴史という文脈において解き明かされた。

 マネの画業を理解することは西洋絵画史を理解するのに等しい。この独自の見解を説明するために、三つの視点が用意されている。一つは、マネがどのように十九世紀以前の絵画伝統を学び、自らの創作に取り込んでいったかを跡付けることである。二つ目は、古典の受容を徹底的に行ったマネはどのように絵画の革新を試み、また、その新しさはどこに現れているかを作品ごとに検証することだ。最後に、現代美術に及ぼしたマネのインパクトを示して、古典と現代をつなげるマネの位置と作品の意義を再確認した。

 破壊的な革新性を旗幟(きし)鮮明に打ち出し、物議や批判を怖(おそ)れないマネだが、修業時代から一八…

この記事は有料記事です。

残り1023文字(全文1457文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 羽生、プレゼントは「燃える悔しさ」 25歳誕生日、チェンと高次元の戦い

  2. 嵐のコンサート「開場前見たかった」ヤフオクドームに侵入容疑で男逮捕

  3. 羽生2位、5度目のV逃す チェンが世界最高で3連覇 GPファイナル男子

  4. 三菱電機社員が自殺、上司を自殺教唆容疑で書類送検 兵庫・三田

  5. スコアシートから読み解く羽生とチェンの差 フリーでは4回転ルッツ挑戦か

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです