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札幌・豊平の爆発事故

店内にスプレー缶240本 使用期限迫り処分か

がれきの片付け作業が続く爆発現場=札幌市豊平区で2018年12月22日、竹内幹撮影

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 札幌市豊平区の繁華街で52人が重軽傷を負った爆発事故で、火元とみられる不動産店に可燃性の消臭スプレー缶(1缶200ミリリットル入り)が240本以上あった。捜査関係者が取材に明かした。23日で発生から1週間。被害の影響は大きく、隣接する飲食店の従業員3人は現在も入院中で、爆発に巻き込まれた人は「大きな音や暗い場所が怖くて今も眠れない」と訴えている。

     爆発は16日午後8時半ごろ、木造2階建ての「酒井ビル」に入居する不動産店「アパマンショップ平岸駅前店」付近で発生。運営会社の「アパマンショップリーシング北海道」の佐藤大生社長は記者会見で、店内に消臭スプレー缶が約160本あり、男性店長がそのうち120本を店内で一斉噴射後、湯沸かし器を使おうとして爆発したと説明していた。

     一方、捜査関係者によると、店内に240本以上の缶があった。また事故当日の昼ごろ、店の外で男性2人が両手にスプレー缶を持ち壁に向かって噴射しているのを近所の人が目撃。北海道警は使用期限の迫っているものから処分しようとしたとみて、重過失傷害と重過失失火の容疑を視野に捜査している。

     不動産店の隣にあった飲食店「海さくら平岸店」の関係者によると、当時勤務していた従業員5人のうち3人が入院中。20代アルバイト女性は足の骨を複数折り、医師から「後遺症が残る可能性がある」と告げられた。別の20代アルバイト女性は包丁が腹部に刺さり、30代の男性店長は腕にやけどを負って手術が必要な状態という。

     食事中だった30代女性は「ごう音とともに壁が吹き飛び、天井が傾いた」と振り返る。爆発のショックは大きく、今でも「ドアを閉める音など、日常生活で大きな音が怖い。暗い場所では胸がどきどきして、夜眠ることもできない」と語った。

     現場前の国道は22日、両方向とも通れるようになり、倒壊した建物のがれき撤去や周辺のマンションの窓ガラス交換作業が続いた。割れた窓ガラス片が散乱するなどで自宅で生活できない人のための避難所はこの日午前、3世帯9人が退去して閉鎖された。

     一方、不動産店の運営会社は同日夜、被害に遭ったマンション住民らを対象に説明会を開いた。【荻野公一、真貝恒平】

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