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藤原帰一の映画愛

私は、マリア・カラス オペラ歌手の枠超えた希代のスターの存在感

 自分からオペラを聴くようになったのは大学に入った後のことでした。母は機嫌が悪い時によくオペラのLPレコードをかけたので、私にとってオペラとは不機嫌な母親と組み合わさった存在となり、大学に入るまでは手を出そうと思いませんでした。

 それが変わったきっかけがマリア・カラスの「トスカ」です。母の一番のお気に入りだったのでそれまでにも聴かされてきましたし、クラシック音楽なんて過去のものだ、ましてマリア・カラスなんてさぞ俗受けのする歌手に違いないなんて決めつけていたんですが、カラスの「トスカ」は凄(すご)かった。ごく通俗的なキャラクターなのに、カラスの声によってそれが立ち上がってくる。びっくりしました。それでもカラスが好きなんてバレたら恥ずかしいので、誰にも言わず、こっそり聴いていました。カッコつけてたんですね。

 前置きが長くなりましたが、この映画は、カラス自身の言葉、テレビのインタビューとか手紙の朗読と、カラ…

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