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赤いダイヤ

官民一体で街全体を作り替える勢いで進む中国の技術革新(イノベーション)。次世代産業をリードする新技術「赤いダイヤ」探しにまい進する現場を歩いた。

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赤いダイヤ

未来産業最前線 起業、1日1.7万社(その1)

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 始まりは友人、知人からかき集めた10万元(約160万円)だった。2011年春、当時25歳で、大学を卒業して間もない王建軍さんはこれを元手に起業。中国沿海部の深センの創業支援スペースに机と椅子を借り、子供が組み立ててプログラミングを学べる教材用ロボットの開発に着手した。

 「中国には新興企業に資金を提供してくれるベンチャーキャピタル(VC)がたくさんある。実績がなくても、将来性さえ認められれば投資を受けられる」

 王さんの会社「メイクブロック」は12年に約250万円の資金調達に成功。その後も億単位の調達を繰り返し、創業わずか7年で従業員数約500人、世界140カ国で製品を販売する有力ベンチャーにのし上がった。「米国のシリコンバレー同様、深センには夢を現実にできる土壌がある」

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