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多様な家族や結婚のあり方を描いた絵本の翻訳や復刊が相次ぐ。同性カップルに事実婚と同じ権利を認める流れが強まり、家族像への意識が変わり始めた。2020年東京五輪を前に、性的指向による差別を禁じた五輪憲章への期待が背景にあるようだ。
母親2人と血のつながりのない3人の子どもたちを描いた絵本「ふたりママの家で」が先月、翻訳出版された。原書は米国で09年に刊行。養子に迎えられた長女の視点から、女性同士のカップルが子育てを経て人生を終えるまでの日常が語られる。翻訳出版を手掛けるサウザンブックス(東京都渋谷区)がクラウドファンディングで制作費を募り、約470人から約260万円を集めた。留学先の英国で絵本に出合って出版を企画した編集者の八尋遥さん(28)は「同性カップルが老いて亡くなるまでを描くのは画期的。性的少数…
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