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馬場正男と撮影所・京都カツドウ屋60年

勝田友巳記者が、京都の撮影所と共に人生を歩んだカツドウ屋が見てきた映画戦後史をひもときます。火曜日更新。

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馬場正男と撮影所・京都カツドウ屋60年

/197止 まだ終わらぬ夢

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「仕事の夢ばかり見る」と話す馬場正男=2018年12月14日、勝田友巳撮影
「仕事の夢ばかり見る」と話す馬場正男=2018年12月14日、勝田友巳撮影

 「花よりもなほ」の長屋のオープンセットは、馬場正男と、古い美術仲間の三輪良樹の提案で、京都映画の敷地内に造ることになった。美術監督の磯見俊裕の、「直線のない長屋」という注文に「誰もしないようなことを、自分で考えてやるのはおもろい」と張り切った。

 磯見の描いた図に従って家を建てながら、「こんな坂道に建ってる家、棟は落ちてなくていいんかい」と馬場らが聞く。磯見は思わず「そんなこと、できるんですか」と聞き返した。「できるで」と言うや、屋根を支える棟木をのこぎりで切ってしまった。「見といてくださいな」と言いながら、棟木の角度を調整し変えてゆく。「こんなもんでっか」「もうちょっとゆがめて」。様子を見ながら固定し、どんどん組み上げる。

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