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「仕事の夢ばかり見る」と話す馬場正男=2018年12月14日、勝田友巳撮影

 「花よりもなほ」の長屋のオープンセットは、馬場正男と、古い美術仲間の三輪良樹の提案で、京都映画の敷地内に造ることになった。美術監督の磯見俊裕の、「直線のない長屋」という注文に「誰もしないようなことを、自分で考えてやるのはおもろい」と張り切った。

 磯見の描いた図に従って家を建てながら、「こんな坂道に建ってる家、棟は落ちてなくていいんかい」と馬場らが聞く。磯見は思わず「そんなこと、できるんですか」と聞き返した。「できるで」と言うや、屋根を支える棟木をのこぎりで切ってしまった。「見といてくださいな」と言いながら、棟木の角度を調整し変えてゆく。「こんなもんでっか」「もうちょっとゆがめて」。様子を見ながら固定し、どんどん組み上げる。

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