毎日写真コンテスト

総評 複雑で多様社会表現

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 全国から集まった2500点を超える作品の中から「内閣総理大臣賞」に選ばれたのは石津武史さんの「茜(あかね)色のローカル線」。この作品には、「いまの時代、私たちはどこへ向かうのか」という切なる思いが反映されているように思えた。私たちが過去に置いてきたものは何なのか。写真で問い返すような作品に、審査員全員が高い評価を与えた。文部科学大臣賞は高橋可成(かなる)さんの「雨の日も楽しい」。鼻を押し付け、「そっちの顔も変に見えるよ」とでもいうような表情。審査員からも笑みがこぼれた。

 ドキュメント大賞は、下山田昌子さんの「ありがとう そして さようなら 築地市場」。惜しまれながら移転する市場で使われていた道具を通して、惜別の念を込めた。ネーチャー大賞には広瀬元也さんの「ドルフィン・スクランブル」。吸い込まれるような青の美しさと構図が見事だった。毎日新聞社賞は三浦秀貴さんの「泳げ!」。ぽっかりと雲が浮かんだ空の下、こいのぼりを手に生命力いっぱいに駆ける少女の躍動感が素晴らしかっ…

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