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警報システム不備で被害拡大か 防災当局は 「予測困難」 インドネシア津波

津波の被害状況を調べる人々=インドネシア・ジャワ島バンテン州で25日、AP

 【ジャカルタ武内彩】インドネシア中部ジャワ島とスマトラ島間のスンダ海峡で発生した津波で、被害を受けた両島沿岸部では25日も行方不明者の捜索が続いている。国家防災庁は、これまでに少なくとも429人が死亡、行方不明者は154人にのぼると発表した。犠牲者はいきなり押し寄せた津波に避難する間もなく押し流されたとみられ、警報システムの不備が被害を拡大させたとの見方も出ている。

 国家防災庁によると、活火山アナククラカタウが22日午後9時(日本時間同11時)ごろに噴火し、約30分後に両島沿岸部に津波が到達した。気象庁は津波の高さは最大90センチとしているが、海岸近くにいた住民らは「急に大きな波が3回来て、最後の波は2メートル以上はあった」と証言する。

 地元メディアは、火山噴火や海底での地滑りによる津波に対する警戒システムが整備されていなかったことで被害が拡大した可能性があると報道。被災地を視察したジョコ大統領は24日、「住民が避難できるよう早期警戒システムを整備するよう気象庁に指示した」と明らかにした。

 ただ、今回のような事例では予測は難しいと指摘する専門家もいる。国家防災庁のストボ・ヌグロホ報道官は「火山活動は活発化しておらず地震もなかったため、津波の前兆は予測できなかった」と説明。「インドネシアには127の火山が集中している」とも述べ、噴火による津波への危機感をにじませた。

 インドネシアでは、中部スラウェシ島で9月に地震による津波が発生し、2000人以上が犠牲になった際にも、警戒態勢の不備が問題化している。当時、インドネシア周辺に設置されていた22基の津波観測用ブイが壊されたり、予算不足で管理できていなかったりして、2012年以降全て作動していないことが判明していた。

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