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縮む日本の先に

都市部への人口流入の陰で、地方は深刻な過疎化と高齢化に直面している。財政赤字に苦しむ国の支援には限界があり、地方が目指す未来には不透明感が漂う。人口減と向き合う自治体や住民の思いを交えながら、地方が存続するための処方箋を探る。

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都会に暮らす 海浜ニュータウンから/3 元企業戦士、まだ役立てる

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今春に定年退職し、IT関連会社に再就職した田口茂さん=千葉市美浜区の放送大学で20日午後、手塚耕一郎撮影
今春に定年退職し、IT関連会社に再就職した田口茂さん=千葉市美浜区の放送大学で20日午後、手塚耕一郎撮影

 12月下旬のよく晴れた日の午後。千葉市美浜区の海浜ニュータウンに住む田口茂さん(66)は2カ月前から受講する放送大学千葉学習センター(同区)の一室でパソコンに向かっていた。スーツ姿なのは、この日も千葉市内にある再就職先のIT関連会社で打ち合わせがあったからだ。「退職すると社会の動きに鈍感になる。いい刺激になります」

 秋田市出身の田口さんは大学卒業後、電電公社に入社。NTTコミュニケーションズ(東京都千代田区)や子会社で約30年、法人営業畑を歩んだ。得意先はメガバンク。国内外の支店を結ぶネットワークの構築に関わった。数年かけて億単位のプロジェクトを進め、海外を飛び回った。

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