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余録

米1ドル札の表はG・ワシントン初代大統領の肖像…

 米1ドル札の表はG・ワシントン初代大統領の肖像、裏は右側にハクトウワシの国章が描かれている。裏の左側はピラミッドの頂上に輝く目の図案があるが、これは円盤状の国璽(こくじ)(国の印章)の裏面の図柄という▲「プロビデンスの目」と呼ばれるこの絵は、神の目と三位一体(さんみいったい)とを象徴するキリスト教の図像という。一見、異様なため都市伝説の格好の材料とされるが、図案下部のラテン語は時代の新しい秩序、上のは神の支持を表す言葉である▲この世のあらゆるもの、そう、人の心の中まで見抜く全能の目が作る新秩序--紙幣に記されたこんな言葉に今何を思い浮かべるか。人々の考えも、好みも、交友も、みなデータに蓄積する四つの米巨大IT企業、GAFAであろう▲グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンの頭文字のGAFAだが、これら巨大IT企業の規制にむけた日本政府の動きが始まった。個人情報の蓄積とともに、その力を背景にした不当な市場支配が懸念されているからである▲政府はデータの独占を防いで公正な競争環境を保つルール作りをめざすが、規制強化によって技術革新が阻まれる事態は避けたい。こと利用者には個人情報の扱いで欧州並みの厳しいルールがもうけられるのかどうかが関心事だろう▲気がつけば隣の中国でもアリババ、テンセントなど巨大IT企業がいくつも成長し、日本市場をうかがう。あっちからもこっちからも、にらみを利かす「全能の目」に射すくめられる今日の日本人である。

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