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記者の目

平成とは 激変する葬儀と墓 最後は「お互いさま」で=滝野隆浩(東京社会部)

故人の好きな言葉が刻まれた新潟市の合葬式共同墓「安穏廟(あんのんびょう)」

 白い厚紙の裏につづられた鉛筆書きの文字を目にしたとき、私は息をのんだ。

 <私し死亡の時 十五万円で火そう 無いん仏にしてもらいせんか 私を引取る人がいません>

 神奈川県横須賀市内のアパートで3年前、70代後半の男性がこたつの中で亡くなっているのが見つかった。しばらくして部屋に入った福祉担当者が、文机の中の箱の中で厚紙をみつけた。がん末期だった。箱の中に、数週間前の東北の地方紙が一緒にあった。自分の死後を託す故郷の縁者を訪ねたか。だが、見つからなかったのだろう。そうして福祉係宛てに、虎の子の預金15万円で「無縁仏」にしてほしいと依頼していた……。

<私を引き取る人がいない> これほど深い絶望の言葉を、私は知らない。

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