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縮む日本の先に

都市部への人口流入の陰で、地方は深刻な過疎化と高齢化に直面している。財政赤字に苦しむ国の支援には限界があり、地方が目指す未来には不透明感が漂う。人口減と向き合う自治体や住民の思いを交えながら、地方が存続するための処方箋を探る。

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都会に暮らす 海浜ニュータウンから/4 外国人との共生模索

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団地の餅つき大会で、つきたての餅をもらう住民の中国人家族たち(手前)=千葉市美浜区で2018年12月9日、玉城達郎撮影
団地の餅つき大会で、つきたての餅をもらう住民の中国人家族たち(手前)=千葉市美浜区で2018年12月9日、玉城達郎撮影

 「好吃(ハオチー)」「おいしい」。千葉市美浜区の海浜ニュータウンにある高浜1丁目地区の市営団地。今月9日、集会所前の空き地で催された年末恒例の餅つき大会は、中国語と日本語が入り交じった。

 餅のつき手は日本人ばかり。「若い人に担ってほしいけれど、なかなか……」。主催した自治会の岡田保会長(68)は言葉を濁した。

 美浜区で暮らす外国人住民は人口約14万8000人の4・5%に当たる約6700人(2017年末時点)。なかでも、高浜1丁目地区は21・6%と突出して比率が高く5人に1人は外国人。ほとんどが中国人だ。

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