シックハウス

3物質断念 業界に配慮 厚労省指針

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 厚生労働省は27日、シックハウス症候群など体調不良を引き起こす恐れのある化学物質に関する室内濃度基準を16年ぶりに見直した。年明けに正式に通知を出す。キシレンなど3物質の規制を強化するが、同省の「シックハウス問題に関する検討会」で合意されていた2-エチル-1-ヘキサノールなど3物質の新規指定は見送られた。厚労省は「代替物を探すのに時間がかかると(建築関係の)業界から言われた。業界と協力して情報を集めていきたい」と説明し、規制反対の意見に配慮した格好だ。

 検討会は昨春、ビニール製床材が化学反応を起こして発生する2-エチル-1-ヘキサノールや、水性塗料に含まれるテキサノールなど3物質の新規指定で合意。厚労省で手続きを進めていた。

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