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藤井聡太七段 新年の目標は「進歩」 スマホ購入、将棋ソフトで検討

藤井聡太七段=丸山博撮影

 2016年10月に将棋のプロ棋士になり、一昨年は前人未到の29連勝を樹立した高校1年生の藤井聡太七段(16)。昨年も活躍は続き、1月には四段だった段位も、驚異のスピードで昇段を重ねて今では七段。年末には最年少・最速・最高勝率で公式戦100勝を達成した藤井七段に近況や抱負を聞いた。【丸山進】

出来ばえは70点

 ――昨年はどんな年でしたか。

 藤井 一昨年の連勝の後は、結果・内容ともに良いとは言えない時期が続いたので、昨年は地力を付けて活躍できるようにと思っていました。朝日杯と新人王戦で優勝することができましたが、竜王戦や王座戦は残念ながら敗れてしまい、実力はまだ足りません。王座戦は準決勝まで進みましたが、まだ二つあったので、挑戦は意識しませんでした。

色紙に「進歩」と書く将棋の藤井聡太七段=丸山博撮影

 順位戦は連勝が続き、いい感じで来られています。苦しい将棋もありましたが、持ち時間が長い中で大崩れしたことはなかったのが良かったと思います。まだ厳しい相手が続き、1敗すると昇級が厳しくなるので、一歩ずつ階段を上っていきたいと思います。

 一昨年より成長できたところも多い一方で、課題も残った敗戦も多かったので、7割くらいの出来でした。

 ――「七段」という段位には慣れましたか。

 藤井 はい。先輩棋士の上座に座ることは全く気にならないわけではないですが、決まり通りに座ればいいので。

 ――進歩した点は。

 藤井 中盤の形勢判断の改善に重点的に取り組み、その成果が出ています。ソフトの形勢判断を参考にしながら、感覚だけでなく理由や解釈も考えています。中盤で以前より広い手を読んで踏み込むだけではなく、自陣に手を入れたり相手の狙いを消したりするような緩やかな手も指せるようになりました。

新年の抱負は「進歩」と揮き毫ごうした藤井聡太

 ――佐藤天彦名人や羽生善治九段らトップ棋士との対戦もありました。

 藤井 トップ棋士との対戦の機会が増えたことで、課題や足りないところが見えてきました。その経験を生かしてさらに強くなりたいです。

好きな科目「世界史」

 ――高校生活はいかがですか。

 藤井 中高一貫校なので部分的な変化しかないですが、中学より少し深い内容で刺激になります。将棋だけ考えていると息切れするので、高校進学は良い選択でした。好きな科目は数学と世界史。世界史の知識はあまりありませんでした。1年生で習うのは近代史ですが、今の社会がどうできてきたか知ることができるのが面白いです。

藤井聡太七段=丸山博撮影

 ――昨年一番の買い物は。

 藤井 10月にスマートフォンを買いました。将棋の検討用に性能の高いものを選んで、将棋ソフトを入れました。どこでも気軽に使えるのがメリットです。

地方路線に興味

 ――将棋以外でやりたいことは。

 藤井 あまりにも運動していないなと感じるので、少し運動をしないといけないです。何をすればいいか考えているところです。

 ――行ってみたい場所は。

 藤井 対局で東京や大阪に行くことが多いので、機会があれば足を延ばしてローカル線を巡ってみたいです。(福島・新潟両県を結ぶ)只見線や189系に乗りたいです。只見線は有名な撮影スポットがあって、鉄道写真を見て行きたくなりました。189系は旧国鉄の特急型車両で、「ムーンライト信州」などで時々運行していますが、もうすぐ現役を引退するので、その前に乗れたらと思います。

藤井聡太七段 この1年

 ――東京五輪の注目種目は。

 藤井 走り幅跳びは自分は4メートルくらいしか跳べないので、どうやったら8メートル跳べるのか見てみたいです。選手では卓球の張本智和選手です。世界のトップレベルで戦っています。卓球を離れると朴訥(ぼくとつ)としていますが、ラケットを持つと一変するのを生で見てすごいなと思いました。

豊島2冠へ挑戦

 ――新年の目標は。

 藤井 「進歩」です。昨年は残念なところで負けてしまい、自分の課題を改めて感じることができました。形勢判断の改善をもう一段進めて、タイトルに近づいていきたいです。(最年少タイトル挑戦・獲得など)記録は意識していませんが、実力を付けたらタイトルも見えてくると思います。

 ――対戦してみたい相手は。

 藤井 豊島将之2冠です。(17年8月の)棋王戦では完敗だったので、次は勝ちたいです。

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