落語界は40~50代の、この世界ではようやく若手から中堅と呼ばれる世代の活躍、そしてテレビでの落語の露出がより目立った。
柳家喬太郎は硬軟、古典、新作を問わず、寄席を中心にフル回転の1年だった。若手ユニットとしてSWA(創作話芸アソシエーション)を組んでいた喬太郎、春風亭昇太、林家彦いち、三遊亭白鳥、そして次の世代の柳家三三(さんざ)、古今亭菊之丞、桃月庵(とうげつあん)白酒、春風亭一之輔らが、今では寄席のトリとして中心的存在に成長したのがうれしい。いずれも寄席をきちんと務め、さらに地方公演にも力を入れている。
三遊亭円楽プロデュースの博多・天神落語まつりは、東西落語界の結束を確認する大イベントに成長した。今年はその中で「日本落語協会準備会」という会も開かれ、東西5派の幹部が並んだ。円楽の夢は具現化しつつある。
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東京本社ウェブ編成センター記者。東京生まれ。早大卒。東京、大阪で、大衆芸能、笑芸、放送などを取材し、芸術選奨選考審査員、文化庁芸術祭審査委員などを務めた。沖縄好きで学生時代から通い、泡盛は糖質ゼロなので大好き。。
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