トルコ

巧妙、全方位外交 対米関係、牧師釈放で改善/露から武器購入 連携維持

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 【エルサレム高橋宗男】トルコが外交巧者ぶりを発揮している。特に最悪レベルといっていいほど冷え切っていた米国との関係は秋以降、急速に改善した。その一方で、米国が敵対するイランやロシアとも連携を密にし、中東地域での存在感を増している。

 トルコ経済は今年8月、米国の制裁により通貨リラが暴落、大打撃を受けた。その要因は2016年のクーデター未遂に絡んでテロ組織を支援したとして拘束、軟禁した米国人牧師の処遇だ。米国が即時解放を求める一方、トルコはクーデター未遂の「黒幕」とする米国在住のイスラム教指導者ギュレン師の引き渡しを要求。真っ向からぶつかり合った。

 トルコは10月、牧師を釈放。トランプ米政権が翌月に中間選挙を控えており、牧師の帰国を支持者にアピールしたいとの思惑を巧みにすくい取った。その後、トルコ閣僚に科された米国内資産凍結の制裁は解除され、トルコ経済は一息ついた。

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