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「壁」と世界

第1部 怒れる司祭たち/1(その1) 今再び民族主義 ポーランド、民主主義に背

ポーランド独立100周年を祝い、行進する市民ら=ワルシャワで2018年11月11日、三木幸治撮影

 「昨日はソ連、今日は欧州連合(EU)が我々の主権を奪っている!」。デモ行進する民族主義団体メンバーがそう気勢を上げた。

 東欧ポーランドの独立100周年となった11月11日。首都ワルシャワの目抜き通りを、赤と白の国旗を掲げる人波が覆う。参加した市民は約25万人だが、その中心となったのは民族主義団体とカトリック系団体だ。カトリック団体の方はキリストの絵を掲げ、「ポーランドは神の国に戻るべきだ」と訴える。一般市民の一部も彼らに続いて「反EU」「親カトリック」のスローガンを叫んだ。

 公務員のビエスタウ・ノバコフスキさん(53)は「我々はいつも大国に民族の誇りを踏みにじられてきた。今日は国の独立を神に感謝し、民族をたたえ、連帯する日なのだ」と話し、「神よ、母国に栄光を」と書かれた旗を高々と掲げた。大学生のアグニェルスカ・バルナスさん(23)は、「独立100周年に合わせ、我々は連帯して(世界に)メッセージを送る必要がある」と述べ、民族主義的主張の正当性を強調した。

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