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行政や街の話題などこの1年もさまざまな取材をしたが、とりわけ記憶に残っているのは4月のオープン初日に訪れた「むろと廃校水族館」(高知県室戸市)。この8カ月で来館者数延べ12万人以上を集める大盛況だ。県最南東端の地域に建つかつての学舎(まなびや)が、過疎高齢化を迎えた私たちの社会に、一つの道しるべを示していると感じた。【郡悠介】
屋外の25メートルプールはウミガメやサメ類が泳ぐ巨大水槽に様変わり。子どもたちがプールサイドから物珍しそうにのぞき込む姿以上に、大人たちが浮かべる懐かしそうな表情が印象深かった。かく言う私も水泳部だった中高生期の練習をつい回想。イルカ、アザラシ、ペンギンといった水族館の“スター”はいないが、童心をくすぐる演出は確かに自分の心をつかんだ。
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