- Twitter
- Facebook
- はてなブックマーク
- メール
- リンク
- 印刷

新元号の事前公表の時期は、新天皇が改元の政令に署名することにこだわる自民党内外の保守派との調整でずれ込み続けていた。安倍晋三首相は、閣議決定した政令をすぐに公布する政府の慣例や、天皇が国政に関する権能を有しないとする憲法との整合性を考慮しつつ、民間のシステム改修など国民生活への影響を検討。「改元1カ月前」の新元号公表と、今の天皇陛下による改元政令への署名を選択した。【野口武則】
「新元号を事前に閣議決定して公表する一方、改元の政令への署名は即位後の新天皇が行う」。当初は事前公表自体に反対した保守派は、手続きの「分離案」での決着を図った。だが憲法との整合性と、政府の慣例の壁の厚さに阻まれた。
この記事は有料記事です。
残り1607文字(全文1906文字)