新年恒例の一般参賀が2日、皇居で行われた。4月末に退位される天皇陛下にとって在位中最後の出席となり、皇居を訪れたのは平成最多の15万4800人に上った。詰めかけた人たちは、天皇、皇后両陛下への感謝を述べたり、次の時代も平和が続くことを願ったりしていた。【稲垣衆史、高島博之】
天皇陛下は皇后さまや皇太子ご夫妻、秋篠宮ご夫妻らと宮殿・長和殿のベランダに立った。笑顔で手を振り、「少しでも多くの人々にとり、良い年となるよう願っています。我が国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります」とあいさつした。陛下がベランダに出るのは5回の予定だったが、大勢の人に対応するため7回に変更された。
訪れた人からは、平成最後の一般参賀への思いが聞かれた。「最後にお二人の姿をもう一度見たかった」。息子に車いすを押してもらっていた岡山市中区の野須豊子さん(81)は、両陛下が皇太子ご夫妻時代に岡山県を訪れた際に出迎えたことがあるという。昨年9月に西日本豪雨の見舞いで同県を訪れた両陛下に「国民のことを常に思っていただいた。お疲れさまでしたと伝えたい」と話した。
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