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60年以上にわたって日本のバレエ界を引っ張ってきた指導者は、年末年始も多忙を極めていた。15日からは、ロシア・ウラジオストクのマリインスキー劇場で、全幕バレエ「飛鳥 ASUKA」を上演する。極東最高峰の劇場で、日本のバレエ団が公演するのは初めてだ。
物語の舞台を飛鳥時代にしたのはなぜ? 「当時の奈良は大陸との文化交流が盛んな国際都市でした。ロシア生まれの『白鳥の湖』が世界中で踊られているように、外国人にも踊ってもらえる作品を作りたかった」
戦国時代や江戸時代の物語にすると、ダンサーが着物で踊ることになる。足を高く上げたりジャンプしたりするバレエの動きには合わない。「国際的だった飛鳥時代は服装も洋服に近いし、今の時代に合うと思うのです」。年を重ねるごとに、発想が柔軟になっているようだ。
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