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2018年を振り返る 既成概念破った良作

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 今回は「拡大版」として、2018年の映画興行のおおまかな動きに触れる。

 邦画ではドラマ映画の復活、定番アニメの記録更新があった。洋画では強力シリーズものが威力を発揮した。それだけだと例年の延長線上にあるが、一方で興行の地殻変動が起きたことがとくに重要だった。その中心が、「万引き家族」「カメラを止めるな!」「ボヘミアン・ラプソディ」の3本だ。

 カンヌ国際映画祭最高賞、低予算映画、人気ミュージシャンものと、いずれも独自の話題性を広めた。すべて事前の興行予想を上回り、その上回り方のスケールが破格だった。時代が求める中身の強い引きに共通点があり、既存メディアも含めた新旧の情報ツールが、興行のスケール感を一段と大きくした。中身の強い引きとは、映画の既成概念を打ち破ったことに由来する。

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