音楽評論家として半世紀近いキャリアを持つ富澤一誠さん(67)に「東京をうたった平成の歌」で印象に残る作品を聞いてみた。興味深い答えが返ってきた。福山雅治さん(49)の「東京にもあったんだ」--。
富澤さんは長野県須坂市出身。なぜ、長崎県出身の福山さんの歌にひかれたのか。
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1970年、東京大学に入学するため上京した富澤さんは、1年の時に歌手を目指して歌謡学校に入学したが、早々に挫折。ラジオで聞いた作詩家、なかにし礼さん(80)の「作詞ほど簡単にもうかる商売はない」という内容の言葉に希望を見いだし、作詞家を目指す。岡林信康の「私たちの望むものは」の歌詞に衝撃を受けてフォークの歌詞を書き、演歌の作詞を教えていた先生と対立した。東京でもがく当時の地方出身の若者そのものだった。
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