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里海とわたし

/2 カキ養殖業・金田祐児さん(38) 「自然に近い生産」追求 /広島

杭打ち式いかだのカキを引き揚げる金田祐児さん=広島県呉市安浦町の沖合で、元田禎撮影

 2017年度の県内のカキ生産量は1万9500トンで、全国シェアの6割以上を占める。カキ養殖は、竹で組んだいかだをブイで浮かべ、そこにカキを吊るしていく「垂下式」が主流だが、金田水産(呉市安浦町三津口)は、出荷約半年前にもう一手間かける「杭(くい)打ち式」を導入。「より自然に近いカキ」の生産にこだわる。

 杭打ち式は、かつて一般的に行われていた養殖法だった。海底に竹を打ち込んだ柵状のいかだに、カキを吊るす。潮の干満によってカキは海水から浮上するため、真夏は炎天下に、冬は厳寒の環境に置かれる。「水面より上に出ると、カキは餌を捕食できない。だから、体にエネルギーをより蓄えようとする。グリコーゲンは、垂下式より断然多く、筋肉質で歯ごたえのあるカキになる」と、金田水産代表の金田祐児さん(38)は話す。

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