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プリズム

困った人々に助けられる=論説委員・野沢和弘

 昭和の温泉町には生きにくさを抱えた人たちがたくさん暮らしていた。

 背中に入れ墨のある独居のおじいさん、昼間から泥酔している職人、老いた母をいじめる娘、夜中に酔って騒ぐやくざ者。古いアパートで暮らす母子はDV夫から逃げてきたとうわさされた。

 そんな人々が肩寄せ合っていた町で私は育った。温泉旅館やホテルはにぎわい、学歴や資格がなくても食事や部屋付きで働けるところがあった。過去を問われることもなかった。

 平成に入るころには町のにぎわいはなくなり、空き家が目立つようになった。子どものころはいかがわしく思える空気が苦手だった。だが、父の闘病生活やひとり暮らしとなった母を支えてくれたのは近所の人々だった。

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