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平成という時代

平成最後の年を迎えた。平成は、グローバル化やインターネットの普及を背景に社会が大きく変化し、価値観の多様化が進んだ時代だった。さまざまな変化を追うとともに、その先にある次代をどう描いていくべきか考えたい。

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第3部 変化/4(その2止) 「楽しい」を仕事に リストラの波、働く意識転換

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アプリを開発する会社を起業した吉村信平さん(中央)ら=福岡市中央区で、矢頭智剛撮影
アプリを開発する会社を起業した吉村信平さん(中央)ら=福岡市中央区で、矢頭智剛撮影

 

 希望退職2000人を募る--。2012年、会社存続の危機にあったシャープは100年前の創業以来守り続けた社員の雇用という聖域に手をつけた。子会社の常務取締役だった巽雅幸さん(58)に回ってきたのは、募集対象者を説得するつらい役目だった。「定年まであと少し。なぜ待ってくれないのか」。家族同然だった同僚の訴えに心が折れかけたが「会社を立て直すため」と我慢した。

 だが、経営状況はさらに悪化する。子会社の社長だった15年、シャープは身売り先を探すとともに、再度希望退職を募る。組織再編により信頼していた上司は交代。希望退職や異動の対象者には、会社の再建に不可欠だと思う人材もいたが、方針は覆らなかった。

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