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平成という時代

平成最後の年を迎えた。平成は、グローバル化やインターネットの普及を背景に社会が大きく変化し、価値観の多様化が進んだ時代だった。さまざまな変化を追うとともに、その先にある次代をどう描いていくべきか考えたい。

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第3部 変化/5(その1) スポーツがくれた光

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丹羽海斗選手=2018年11月22日、福島祥撮影
丹羽海斗選手=2018年11月22日、福島祥撮影

 相手がループパスでつないできた。戻らなきゃ。シュートが来た--。丹羽海斗選手(21)=筑波大付属視覚特別支援学校=には、ボールの軌道や選手の動きが音でほぼ理解できる。

 昨年11月初め、東京都内であった視覚障害者らの「ブラインドサッカー」日本対アルゼンチンの練習試合。初代表の丹羽さんは5分の出場にとどまった中でも、確かな目標を見つけた。「自分もあんなきれいなプレーをしたい」

 丹羽さんは千葉県生まれ。生後半年で網膜芽細胞腫になり、両目の光を失った。小学生の頃に視覚障害者の野球「グランドソフトボール」を始め、2年前にブラインドサッカーに転向すると、昨秋には代表に初選出された。

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