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平成という時代

平成最後の年を迎えた。平成は、グローバル化やインターネットの普及を背景に社会が大きく変化し、価値観の多様化が進んだ時代だった。さまざまな変化を追うとともに、その先にある次代をどう描いていくべきか考えたい。

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第3部 変化 障害者の存在、心で認識を お笑い芸人・ホーキング青山さん

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ホーキング青山さん=東京都千代田区で2018年11月29日、根岸基弘撮影
ホーキング青山さん=東京都千代田区で2018年11月29日、根岸基弘撮影

 平成になって、障害者がどんどん世の中に出て行くようになったのは間違いない。だが、周囲の見方はどれほど変わっただろうか。

 1994年、東京・銀座小劇場でデビューした。舞台上の最初の一言は「見せ物小屋にようこそ」だった。電動車椅子の私を見た客席は静まり返り、戸惑っていることが分かった。私はどうにかしなければいけないと思い、とっさにそう口走った。途端に客席が爆笑に包まれた。笑っていいんだという安心感が伝わってきた。

 24年たった昨年、一人芸の日本一を決める「R-1ぐらんぷり2018」で、白杖(はくじょう)を手にマイクの前に進んだ濱田祐太郎さんが自己紹介すると、会場が静かになった。「拍手なしですか。客席見えへんから、お客さんゼロ人かとおもた」。濱田さんは自分の言葉で会場の空気を変え、優勝した。これをあの舞台でやったのはすごいが、障害者への見方は94年と何も変わっていないのかもしれないと感じた。

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