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養老孟司・評 『「あの世」と「この世」のあいだ--たましいのふるさとを探して』=谷川ゆに・著

 (新潮新書・821円)

切実な思いが生んだ書物

 あの世もこの世も、老人には懐かしい言葉である。実質的な内容を欠くという意味で、じつはほとんど死語ではないか。

 生死はもっぱら個人のものとなり、直葬、家族葬は半数を超えた。あの世、つまり死後の世界はもはやないというしかない。この世つまり世間もしだいに具体的な形を消して行き、グローバル化したネット空間だけが生き残る。

 著者は日本の田舎を訪ね歩く。「人と人、人と自然との豊かなつながりをいまだ保っており、死者や神々への…

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