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科学 えとにちなんで 急げイノシシ対策

男性を襲ったと思われるイノシシ=高松市勅使町で2018年6月、潟見雄大撮影

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田中たなか泰義やすよし 毎日新聞まいにちしんぶん 医療福祉部長いりょうふくしぶちょう

 今年ことしのえとにちなんでイノシシのはなしをします。近年きんねん、イノシシはかずえ、農作物のうさくぶつ植物しょくぶつらし、ときにひとおそうやっかいな動物どうぶつになっています。でも、わたしたち人間にんげんにも責任せきにんがあるのです。

     まいしょう読者どくしゃは、イノシシをたことはあるかな。わたし自然しぜんきなので、郊外こうがいかけますが、イノシシをかける回数かいすうおおくなったと実感じっかんします。環境省かんきょうしょうによると、最近さいきん生息せいそくすうやく90まんとう推移すいいし、平成へいせい幕開まくあけした30年前ねんまえくらやくばいえたそうです。

     なぜでしょうか。地球温暖化ちきゅうおんだんか影響えいきょう積雪せきせつり、えさをることができる期間きかんびました。生息せいそく範囲はんい拡大かくだいしました。これまで日本海にほんかいがわ豪雪ごうせつ地域ちいきには生息せいそくできないとかんがえられていましたが、いまではこうした場所ばしょでもかけるようになりました。環境省かんきょうしょう調査ちょうさでは、2014ねんには1978ねんくらべて1.7ばいひろがりました。温暖化おんだんか原因げんいん物質ぶっしつは、エネルギーを使つかわたしたちの生活せいかつからしょうじる二酸化炭素にさんかたんそです。

     また、農村のうそんらすひとったことも影響えいきょうしています。イノシシは本来ほんらい人間にんげんがいれば警戒けいかいして姿すがたせません。しかし、高齢化こうれいか人口じんこうげんで、農作業のうさぎょうのできるひとりました。イノシシはひとがいなくなった農村のうそん進出しんしゅつし、そのいきおいで、ついには人々ひとびとらしている場所ばしょにまであらわれるようになったのです。そして、えさとなる農作物のうさくぶつ貴重きちょう植物しょくぶつらしはじめました。農作物のうさくぶつ被害額ひがいがく全国ぜんこく年間ねんかん50おくえん前後ぜんごにもなります。ひと追突ついとつしてけがをさせるケースも発生はっせいしています。

     はたけまわりにさくつくったりイノシシを捕獲ほかくしたりとさまざまな対策たいさくられています。みなさんにできることもありますよ。二酸化炭素にさんかたんそ排出はいしゅつらすようしょうエネを意識いしきした生活せいかつこころがけましょう。外国がいこくではなく日本にっぽん生産せいさんされた農作物のうさくぶつえらぶのもいいでしょう。農家のうか収入しゅうにゅうえるので、農村のうそんへの定住ていじゅうかんがえるひとがさらにあらわれるはずです。


     医学いがく地球温暖化ちきゅうおんだんか原発げんぱつなどを担当たんとう学生時代がくせいじだいはオーロラを専攻せんこうした理系人間りけいにんげん本物ほんものたくて休職きゅうしょくし、アメリカのアラスカ大学だいがく留学りゅうがく。40だいでバイオリンをはじめた。1966年岐阜市生ねんぎふしうまれ。

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