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見上げてごらん

「そのこ」のために=永山悦子

 何度も読み返した。世界の児童労働の廃絶を目指す非政府組織(NGO)「ACE」の代表、岩附由香さんに教えてもらった詩だ。

 「そのこはとおくにいる/そのこはぼくのともだちじゃない/でもぼくはしってる/ぼくがともだちとあそんでいるとき/そのこがひとりではたらいているのを」

 詩人の谷川俊太郎さんが、ACEのために作った「そのこ」の書き出し。「ぼく」はたぶん日本の子。ゲームをしたりお風呂に入ったり、幸せな日常を過ごす。「そのこ」は学校へ行くことも、将来の夢を持つこともできず働き続けている。全文ひらがなの詩に描かれた対比はあまりにも鮮烈だ。

 家族を養うために働く子どもは世界で1億5000万人もいる。「児童労働なんて遠い国の話」と思いがちだが、チョコレートや綿、スマホに使う貴金属は、海外の児童労働が支えている可能性がある。日本でも、18歳未満なのに原発事故後の除染や高所の作業など、法律に反する危険を伴う労働をさせられる例が後を絶たない。

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