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映画のミカタ

「カメ止め」一過で=勝田友巳

「カメラを止めるな!」の一場面=(C)ENBUゼミナール

 「カメラを止めるな!」=写真は一場面=の大暴れ、すさまじかった。300万円の製作費で興行収入31億円の大当たり。ここ10年ほど、ヒット作の加速の度合いが変わったと感じてはいたが、こんな大化けは記憶にない。映画界がにぎわったのは、とまれめでたい。

 しかしこの現象、喜んでばかりもいられない。まず製作費、安すぎないか。「カメ止め」の出演者、スタッフはチラシにあるだけで20人。撮影8日間といっても、準備も含めれば数カ月はかかったはず。撮影にもっと時間を使い、美術やメークも手間をかければ、作品の質はグッと上がったろう。素人臭さと安っぽさを逆手に取っているとはいえ、金と時間をかけた映像は厚みが違う。

 利益が作り手に還元されないのも不思議だ。監督には著作権がないから、書籍のような印税は入らない。上田…

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