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余録

日本は今年「選挙イヤー」である…

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 日本は今年「選挙イヤー」である。4年ごとの統一地方選と、3年ごとの参院選が、12年おきの「亥(い)年」に重なるためだ。ところが国政・地方選挙ともに、有権者の関心は薄れる傾向にあるという▲世界を見渡せば、選挙が命懸けとなっている国もある。約1週間前、バングラデシュの総選挙では与野党の支持者や警官隊との間で衝突が起きたために、数十人が死傷した。与党側の圧勝と発表されたが、野党側は「不正があった」と訴え、再選挙を求めている▲アフリカ中部のコンゴ民主共和国でも同じ日に大統領選挙があったが、混迷は続いている。独裁的な現大統領の後継者と、刷新を求める野党候補者が争い、直前にはやはり野党支持者と治安当局が衝突して混乱した▲コンゴは昨年のノーベル平和賞受賞者、デニ・ムクウェゲ医師の国である。医師は紛争地域での性暴力の被害者たちを救い、その背後にある武装勢力による鉱物資源争奪の実態を告発した。しかし、鉱物ビジネスには国軍も関わっているとされ、政府の腐敗も指摘されている▲医師は選挙前、「自由で公正で平和的な選挙が行われるか、とても心配している」と語っていた。「なぜコンゴは鉱物資源が豊富なのに、国民は貧しいのか」とも嘆き、変革を呼びかけていた▲穏やかな年明けとはならなかった国で、紛争と暴力を止める役割が、新たな政府に求められている。公正かつ平和的な手順で、公職者に国と地方の政治を委ねられる選挙の重みを改めて考えたい。

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