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メディアの戦後史

初のセクハラ訴訟取材 「女性記者がやらねば」

セクハラ訴訟の勝訴を報じる1992年4月16日の毎日新聞夕刊社会面(東京本社版)

 30年前、日本で初めてセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)の違法性をめぐり、一人の女性が福岡地裁に提訴した。男女雇用機会均等法施行(1986年)から間もない時期。地元紙の女性記者たちは、共感する女性たちの投書をまとめ、支援者を取材して、性差別の実態を報じた。

 「女性記者と話したい」。89年3月、西日本新聞(福岡市中央区)に1本の電話が入った。文化部デスクの野口郁子さん(77)=後に旧福岡市女性センター館長=が電話を代わると「いろいろな所に相談したが、女性でないと分かってもらえない」と切り出された。相手は、後に裁判を起こす晴野まゆみさん(61)だった。

 勤めていた出版社の上司から「夜遊び女」「男出入りが激しい」と根拠のない中傷を繰り返し受け、別の男性…

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