伊勢湾岸に広がる中京工業地帯の要、三重県四日市市。空高く伸びる煙突が見える小さなアパートで2017年8月、「就学不明」のブラジル国籍の少女、ナガトシ・ビアンカ・アユミさん(当時6歳)の遺体が見つかった。駐車場の車に隠されたクーラーボックスに押し込まれ、顔や腰に複数の打撲痕があった。ブラジル人の母親(27)が「ブラジル人学校に転校する」と小学校に「除籍」を願い出てから、1カ月後の悲劇だった。【奥山はるな】
アユミさんに対する傷害致死罪などで起訴されたのは、母親の内縁の夫でペルー国籍のトクダ・バレロ・フェルナンド・ホセ被告(37)=1審で懲役9年6月の判決を受け控訴。隣接する鈴鹿市のアパートで、事件10カ月前から母子と同居するようになった。
この記事は有料記事です。
残り2134文字(全文2457文字)
毎時01分更新
菅義偉首相の言葉が相変わらず響いてこない。新型コロナウイル…
大阪市を廃止し、四つの特別区を設置する「大阪都構想」の是非…
1月22日に発効する核兵器禁止条約について、アニメーション…