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労働力不足から外国人受け入れを広げる日本。ですが、その子どもたちの権利は十分に守られていません。解決の糸口は。

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外国からきた子どもたち 四日市・虐待死の女児 「学校行くの」かなわず 就学不明、追跡に限界

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アユミさんが暮らしていたアパート(左)。遺体は右側の駐車場の車に隠されたクーラーボックスから見つかった=三重県四日市市で2018年11月6日、大西岳彦撮影
アユミさんが暮らしていたアパート(左)。遺体は右側の駐車場の車に隠されたクーラーボックスから見つかった=三重県四日市市で2018年11月6日、大西岳彦撮影

 伊勢湾岸に広がる中京工業地帯の要、三重県四日市市。空高く伸びる煙突が見える小さなアパートで2017年8月、「就学不明」のブラジル国籍の少女、ナガトシ・ビアンカ・アユミさん(当時6歳)の遺体が見つかった。駐車場の車に隠されたクーラーボックスに押し込まれ、顔や腰に複数の打撲痕があった。ブラジル人の母親(27)が「ブラジル人学校に転校する」と小学校に「除籍」を願い出てから、1カ月後の悲劇だった。【奥山はるな】

 アユミさんに対する傷害致死罪などで起訴されたのは、母親の内縁の夫でペルー国籍のトクダ・バレロ・フェルナンド・ホセ被告(37)=1審で懲役9年6月の判決を受け控訴。隣接する鈴鹿市のアパートで、事件10カ月前から母子と同居するようになった。

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