「元気だった?」「久しぶり」。今月2日午前、豪雨で土砂崩れの被害が集中した愛媛県宇和島市吉田町地区の吉田公民館に、新成人約30人が集まった。進学や就職で地元を離れた若者が参加しやすいよう、「成人の日」より一足早い年の初めに成人式が開かれていた。
豪雨被害で沈みがちのこの地域で、会場は晴れ着やスーツで華やかな雰囲気に包まれたが、参加者の胸の内は複雑だ。友人と写真撮影し旧交を温めていた愛媛大2年の清家(せいけ)結菜(ゆな)さん(20)はあの日、母からスマートフォンに送られた写真で実家の被災を知った。「はじめは何の実感も湧かなかった」
大学のある松山市から駆け付けようとしたが交通機関は使えず、戻れたのは約1週間後。慣れ親しんだ家具が泥だらけで並び、空っぽの実家を目の当たりにして衝撃を受けた。
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