年明けに昨年12月のトルコの消費者物価上昇率が20・3%と発表された。10月は25%、11月は21%台なので沈静の兆しといえる。これがエルドアン大統領による金利引き下げ介入懸念につながる。
昨年8月のトルコリラは年初から4割超の対ドル下落となる。9月に中央銀行はやっとのことで政策金利を24%に引き上げ、年末までの目標物価上昇率を20・8%とした。
この目標の超過達成は、3月末の大都市での地方選挙を控えて、高金利を嫌う大統領の思惑を刺激するとの見立てがある。トルコの成長趨勢(すうせい)は4・5%程度だが、昨年6月に早期の大統領選を仕掛けたエルドアン氏は刺激策を積み上げ、2017年は7・4%、18年第1四半期は7・2%、第2四半期は5・3%と高成長を維持した。
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