外国からきた子どもたち 日本語学び見えた道 不就学、過ちから再起 神奈川・横須賀の少年院の中国人
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赤い鉄格子がはめ込まれた寮舎の窓。ひらがなの50音表が張られた教室で、中国籍の少年は、まだたどたどしい日本語で話し出した。「何を聞かれても日本語が分からない。答えられない。誰も話しかけないでと思っていた」。神奈川県横須賀市の久里浜少年院。少年は学校に居場所を見つけられず不就学となり、過ちを犯した。地域や学校、行政にも手を差し伸べる人はいなかった。
少年が来日したのは2015年初め、中学3年生の時だった。10年前から日本で働いていた中国籍の父親を頼って、2人暮らしを始めた。「日本で勉強して、自分の未来を探したい」。そんな夢を抱いていた。
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