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ゴーン容疑者、無罪主張 勾留理由開示

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傍聴券を求めて東京地裁前に並ぶ人たち=東京都千代田区で2019年1月8日午前7時48分、藤井達也撮影

 日産自動車の資金を私的に流用したとして会社法違反(特別背任)容疑で逮捕された前会長、カルロス・ゴーン容疑者(64)=金融商品取引法違反で起訴=の勾留理由開示手続きが8日午前、東京地裁の公開の法廷で開かれ、多田裕一裁判官が「容疑者の供述などに照らすと、関係者に働きかけ、証拠を隠滅すると疑うに足りる相当な理由が認められた」と勾留理由を明らかにした。出廷した前会長は「容疑がいわれのないものであることを明らかにしたい。確証、根拠なしに容疑をかけられ、不当に勾留されている」などと意見陳述し、無実を訴えた。

 前会長が公の場に姿を見せたのは、昨年11月19日の最初の逮捕以降、50日ぶり。この日の手続きは、ゴーン前会長の弁護人が4日に特別背任容疑の勾留理由を開示するよう地裁に請求したことを受けて実施された。手続きは容疑者も出席して意見を述べられるため、東京拘置所で勾留中の前会長も出廷した。

 手続きでは、最初に多田裁判官が勾留理由を説明。続いてゴーン前会長は「公判で発言する機会を許していただき、感謝している」と意見を述べた上で、「日産に一切の損害を与えていない」と容疑を全面的に否認した。起訴済みの金融商品取引法違反(役員報酬の過少記載)にも言及し「訴追は全くの誤り」と強調した。

 手続き終了後、ゴーン前会長は拘置所に戻り、弁護人は地裁に勾留取り消しを求める。海外メディアを含む報道陣に手続きの請求理由や勾留継続の不当性などについて改めて説明するとしている。

 特別背任容疑は、前会長が(1)新生銀行と契約した私的取引で多額の損失が出たため、2008年、約18億5000万円の損失を含む契約を日産に付け替えた(2)この契約を戻す際、信用保証に協力したサウジアラビアの知人に09~12年、日産の子会社から計1470万ドル(約16億円)を送金した――とされる。【巽賢司、遠山和宏、金寿英】

ゴーン前会長の意見陳述(骨子)

・公判で発言する機会を許していただき、感謝している。容疑がいわれのないものであることを明らかにしたい。

・(私的取引で損失が発生した理由とされるリーマン・ショックについて)誰も想像しない最悪の事態だった。

・日産に損害を与えていない。

・私は日産に関し、心から親愛と感謝の気持ちがある。公明正大に合法的に業務を進めてきた。

・人生の20年を日産の復活にささげてきた。無実です。不当に勾留されている。

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