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ゴーン容疑者、対決姿勢鮮明に 「私は船長。嵐の中、逃げ出せぬ」

記者会見する大鶴基成弁護士(右)ら=東京都千代田区の日本外国特派員協会で2019年1月8日午後4時1分、宮武祐希撮影

 昨年11月の逮捕以来初めて日産自動車前会長、カルロス・ゴーン容疑者(64)が公の場に立った。自らを日産の「船長」と表現して「人生を日産復活にささげてきた」と会社への愛情と貢献を強調。東京地検特捜部が描く構図を否定し、弁護人も記者会見で対決姿勢を鮮明にした。一方、捜査関係者からは「アピールでは」との声が漏れた。【服部陽、大久保昂、片平知宏】

弁護人、捜査に苦言

 「日産に負債を付け替え、損害を与えたとする犯罪容疑は全くないと確信を持っている」。勾留理由開示手続き後、東京都千代田区の日本外国特派員協会で開かれた記者会見。ゴーン前会長の弁護人を務める大鶴基成弁護士は無実を強調した。

 今回の事件には日産社内で前会長を排除する意図が働いたという指摘も出ている。「クーデターではないか」。海外メディアから相次ぐ質問に特捜部長経験者でもある大鶴弁護士は「コメントする立場にないが、検察が(日産に)肩入れして捜査しているわけではない」と落ち着いた受け答えを見せる。

 しかし、前会長が約16億円をサウジアラビアの知人に送金した容疑について問われると「特捜部は前会長の逮捕までに知人の取り調べをしていない。支払いの必要があったのか、慎重に捜査してほしかった」と古巣の捜査に苦言を呈した。

 午前に東京地裁で開かれた勾留理由開示手続きには一般席14席に対し1122人の傍聴希望者が詰めかけた。

 「最初にお話ししておきたい。私は日産に対して心からの親愛と感謝の気持ちを持っている」。ノーネクタイ、黒のスーツ姿で出廷した前会長は逮捕前より痩せた様子だったものの、よく通る声で語り始めた。用意した紙を英語で読み上げ「最も尊敬される企業の地位を回復させることをひたすら目指した」「日本で無数の雇用を創出し、日本経済の主軸へと回復させた」と日産への愛情と貢献について熱弁を振るう。

 特捜部が描く特別背任容疑については一つずつ否定。私的取引で損失が生じた際に日産を辞めて退職金で穴埋めしなかった理由は「日産への道義的な責任がある。船長は嵐の最中に船から逃げ出すようなことはできない」と説明した。締めくくりには裁判官を見据えながら「イノセント(無実です)」と強い口調で言い切った。

 勾留理由開示は1回目の勾留が決まった直後に請求されることが多く、勾留延長後の請求は異例という。ある検察幹部は「検察の手の内を理解した上で海外などにアピールしたかったのだろう」とみる。別の幹部は今後の司法手続きへの影響について「ないと思う」と冷ややかに話した。

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