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武田 砂鉄・評『My Little New York Times』佐久間裕美子・著

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個人の思いを諦めず人と連帯して生きる

◆『My Little New York Times』佐久間裕美子・著 伊藤総研、佐々木好/編(NUMABOOKS/税別1850円)

 ニューヨーク在住歴20年のライターが記した1年間の日記を貪り読む。著者が用いたキーワードが巻末に索引として並んでいる。とにかく頻出し、頁(ページ)数表記が3行にわたっている言葉が二つだけある。それが「セクハラ」と「#metoo」だ。

 日本で、セクハラ/モラハラの被害を公表すると、たちまち被害者が悪意や中傷に晒(さら)される。伊藤詩織さんがレイプ被害を告発した後、告発されたジャーナリストが「伊藤詩織問題」と掲げた原稿を記したことを忘れない。問題なのはアナタだ。しかし、女性に問題があったのでは、という問いを発生させることで、一定数の人たちの邪推を呼び起こすことができる。アメリカでも同じことが起きているという。

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