西日本豪雨で犠牲者が全国で最多の115人(うち関連死6人)に上り、唯一、砂防ダムも決壊した広島県で、砂防ダムなどの整備率が豪雨前、市町間で最大5倍以上開いていたことが県への取材で判明した。災害被災地を優先整備していたためで、県は今回の豪雨被災地も来年度末までに111カ所増設する方針。一方で被害が従来少なかった熊野町は12人が死亡しており、専門家らからは「次の災害に向け偏りない整備が必要」との声も上がる。【東久保逸夫】
県は「土砂災害警戒区域」が全国最多。砂防ダム設置や急傾斜地補強が必要なのは1万1372カ所に上るが、昨年度末の県内整備率は31%。全23の市町別では呉市(56%)や竹原市(43%)など9市町で県平均を超えたが、豪雨で死者10人以上の東広島市(18%)、熊野町(20%)、広島市(25%)など14市町が平均以下で最低は神石高原町(10%)。
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