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動くか日露

日露両政府は、首脳会談を受け、領土交渉の本格化に踏み出した。日露の思惑や交渉の焦点を探る。

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識者の見方/4 安保の懸念払拭、鍵に 防衛研究所地域研究部長・兵頭慎治氏

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インタビューに答える防衛研究所の兵頭慎治・地域研究部長=東京都新宿区で2018年12月5日、小川昌宏撮影
インタビューに答える防衛研究所の兵頭慎治・地域研究部長=東京都新宿区で2018年12月5日、小川昌宏撮影

 ロシアは、軍が駐留する択捉、国後両島を手放すつもりはないだろう。色丹島と歯舞群島の引き渡しも楽観できないが、ロシアの安全保障上の懸念を軽減、払拭(ふっしょく)できれば、折り合う余地はある。

 北方領土の北にあるオホーツク海は、旧ソ連時代から、米国に向けて核兵器搭載の長距離弾道ミサイルを発射できる潜水艦が潜むロシアの「聖域」だ。最近では、中国が活用を目指す北極海航路の通り道でもあり、戦略的価値は増している。

 太平洋との間を隔てるクリル諸島(千島列島及び北方領土)も軍事的に重要で、露軍は2016年に新型の地対艦ミサイルを諸島南端の択捉、国後に配備した。両島間は潜水艦の主要航路でもある。さらに、諸島北部に軍事拠点を新設する動きもある。

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